読書メモ⑤『金利「超」入門』
■金利には、
・元手から余分に生まれる収穫の見返り
・モノの値段、お金の価値の変化を調整する役割
・(元手が返ってこなくなるような)危険に対する保険料の性質
が含まれている。
■金利には現在から将来にむけての時間の価値を表している。
■政策金利=中央銀行が金融調節を通じて上げ下げする目標となる銀行間市場の金利のこと。
■中央銀行が金利を上下させるのは、それを通じてモノのインフレ率を好ましい方向に変化させるため。
■金利を高くしてインフレ率を下げる金融政策を金融引き締め、金利を低くしてインフレ率を上げる金融政策を金融緩和という。
■期間の長い金利には、将来における短い期間の金利に対する予想が含まれている。
■様々な金利は、経済やインフレの状態、金融政策でコントロールされる銀行間市場の金利、長期と短期の金利の関係というバランスをとりながら動いている。
■マイナス金利は日本だけではなく、スイス、ドイツ、オランダ、デンマーク、フランス、オーストリア、ベルギー、スウェーデン、アイルランド、スペイン、イタリアでも起きている。
■金利は将来に向かって必ず上がっていくとは限らない。
■マイナス金利は、保険の予定利率や年金の運用利回りが下がること、銀行の利益が減り、それを補うためのATMの手数料の値上げなどを通じて私たちの生活に影響を与える。
■超低金利だから、長期間低い金利で住宅ローンを組むことは、超低金利が将来経済から得られる収穫を反映している可能性を考えると必ずしも正しい考え方とはいえない。
■マイナス金利政策の下で、タンス預金が増えると、マイナス金利政策の効果は薄まってしまう。
マイナス金利政策からの脱却は、高齢化などの人口問題を凌駕するほどの産業革命による技術の進歩、発見が必要とのこと。
金利は期間が長いほど、高くなると思っていたが、マイナス金利もある現在ではそうならない事があることを認識できた。
例題を通じての説明があり、章の最後にまとめが書かれていて読みやすかったです。